8月16日は、月遅れ盆の地域では**「送り盆」**。ご先祖さまをお迎えした数日間を終え、あの世へお送りする日です。
🔥 送り火とは
お盆の終わりに焚く火を**「送り火」**といいます。
迎え火が「こちらへお迎えする道しるべ」なら、送り火は**「帰り道を照らす火」**。
夕方ごろ、玄関先などで火を焚き、
「また来年、お帰りください」
「ありがとうございました」
という気持ちでご先祖さまをお見送りします。
地域によって方法は異なり、京都の「五山送り火」のように大規模な風習もあります。一方、家庭ではおがらを焚くなど、簡素な形で行う場合もあります。
※火を使えない集合住宅などでは、無理に火を焚く必要はありません。手を合わせて見送る気持ちを大切にすればよいでしょう。
🥒🍆 精霊馬(しょうりょううま)とは?
お盆のお供えとしてよく見かけるのが、**きゅうりと茄子で作る「精霊馬」**です。
- 🥒 きゅうり=馬
→ 足の速い馬に乗って、ご先祖さまが早く帰ってこられるように - 🍆 茄子=牛
→ 牛はゆっくり歩くことから、帰りはゆっくり、名残を惜しみながら帰っていただくように
という意味が込められています。
さらに、
「馬に乗って早く来て、牛に荷物を載せてゆっくり帰る」
という、昔の人のユーモアと温かい願いが込められているともいわれます。
ただし、精霊馬の意味や形には地域差があります。必ず全国共通の決まりというわけではありません。
🌿 8月16日をどう過ごす?
送り盆は、単に「お盆が終わる日」ではなく、
「迎えた人を、感謝とともに送り出す日」
と考えると、その意味がよくわかります。
おすすめは、
- お盆飾りを整える
- 精霊馬を片付ける
- ご先祖さまに手を合わせる
- 家族で思い出を話す
- 「ありがとう」「また来年」と心の中で伝える
- お盆の間に乱れた暮らしを少しずつ日常へ戻す
こと。
🕯️ 暦と暮らしの視点で見る8月16日
8月13日の迎え火から、16日の送り火まで。
お盆は、「迎える → ともに過ごす → 見送る」という一連の時間です。
だから8月16日は、何かを始める日というよりも、
「感謝して手放し、日常へ戻っていく」
そんな節目として過ごすと、とても美しい一日になります。
特に「精霊馬」は、単なる夏の飾りではなく、先祖を思う気持ちを、馬と牛という身近な姿に託した日本の暮らしの知恵として見ると興味深い風習です。



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