9月9日 重陽の節句◆菊に秘められた日

行事


🌼 9月9日は、一年で一番「陽」が強い日

1月7日、3月3日、5月5日、7月7日と並ぶ五節句の最後を飾るのが、9月9日の重陽の節句です。中国の陰陽思想では奇数を「陽」の数とし、一桁で最大の9が重なるこの日を「陽が極まる日」として、かつては特に格式高い日とされていました。

🍶 なぜ「菊」なのか

中国で菊は不老長寿の象徴。重陽には菊酒を飲み、長寿を願う風習がありました。日本には奈良〜平安時代に伝わり、宮中では菊の花に綿をかぶせて夜露と香りを移し、翌朝その綿で肌を拭う「被綿(きせわた)」という美容法まで生まれています。

今も残る風習としては、菊酒や菊花茶、栗ご飯(「栗の節句」とも呼ばれます)、「くんちに茄子を食べると中風にならない」という言い伝えなどがあります。特別な準備は要らず、旬の食材で季節の変わり目に体を整える——それが重陽の本質です。

🔮 今年の9月9日、暦ではどんな日か

2026年の9月9日は、六曜が仏滅、十二直が「除」にあたります。「除」は障害を取り除く日とされ、治療やお清めごとには吉とされる一方、新しいことを始めるより「今あるものを整える」のに向く日。仏滅という響きだけを見ると身構えてしまいますが、大きな決断より日々を丁寧に整える日として捉えると、重陽本来の「体をいたわる」性質とも自然に響き合います。

🌸 今日からできる、小さな実践

  1. 食用菊や菊花茶を一杯、いつもの食事に添えてみる
  2. 栗ご飯や栗きんとんで、季節の変わり目の体づくりをする
  3. 前夜に菊花茶を濃いめに淹れて冷まし、翌朝コットンに含ませて肌を拭う「現代版きせ綿」を試してみる

大きな決断をする日というより、これまでの頑張りを労い、次の季節に向けて体を整える日。それが、暦から見えてくる9月9日の過ごし方です。


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