9月7日白露◆夏の疲れを、秋に持ち越さないために◇十方暮れ入り

二十四節気

9月に入っても日中は汗ばむのに、朝だけふっと空気が変わる瞬間、ありませんか。私は毎年これに騙されて「まだ夏いける」と油断し、去年は9月半ばに見事に喉をやられました。

9月7日は二十四節気「白露」。大気が冷え始め、朝露が結ぶ頃という意味で、暦の上で夏から秋へ舵が切られる日です。体感より少し早く、季節はもう動き出しています。

今年の白露は、珍しい重なり方をしている

9月7日には、正反対の意味を持つ暦が同時に揃っています。

  • 一粒万倍日……何かを始めると大きく育つとされる吉日
  • 十方暮れ入り……新しいことを始めるのは控えたいとされる期間の初日(ここから9月16日頃まで10日間続く)

矛盾しているようですが、他の暦要素(友引・十二直「閉」・二十八宿「畢」)まで見ると、実は全部が同じ方向を指しています。「閉じる」「締めくくる」というテーマです。

つまり今年の一粒万倍日は、新しく始めて増やす日ではなく、すでに持っているものを育てる日、というのがしっくりくる読み方です。

なぜ「閉じる」がふさわしいのか

東洋医学では、夏は「発散」、秋は「収斂」の季節とされます。夏の間、体は汗をかき動き回り、エネルギーを外へ使ってきました。白露を境に、自然界は逆の動きを始めます。植物は実を結び、養分を内側に蓄え始める。

人間の体も同じです。夏に消耗した「気」と「潤い」を、この時期から取り戻す必要があります。去年の私は、これを無視して新しい企画を勢いよく立ち上げ、2週間後にダウンしました。暦は当たる外れるの話ではなく、「今の自分を立ち止まって見直すきっかけ」なんだと、今になって思います。

白露に出やすい不調

  • 喉のイガイガ、咳
  • 肌や唇の乾燥
  • 朝起きても取れない疲れ
  • なんとなく気分が沈む

これは東洋医学でいう「肺」と「潤い」の不足サイン。おすすめの食材は、梨・白きくらげ・れんこん・はちみつ・豆乳など、体を潤すもの。梨と白きくらげをなつめと一緒に煮るだけの簡単スープが、去年の私を救ってくれました。

この10日間、おすすめ/控えたいこと

おすすめ:進行中の仕事の仕上げ、家計の見直し、部屋の片付け、感謝を伝える連絡

控えたい:新規契約、独立・開業、結婚や引っ越しの日取り決め

大切なのは禁止ではなく「急がなくていい」という許可です。9月17日、十方暮れが明けたら、控えていた新しい動きを解禁するタイミングになります。


夏の疲れは、気づかないうちに秋まで持ち越されています。この10日間を、何かを始める期間ではなく、すでにあるものを整える期間として過ごしてみてください。

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